ISM景気指数とは
ISM景気指数(ISM製造業景気指数・ISM非製造業景気指数)とは
ISM景気指数(ISM製造業景気指数・ISM非製造業景気指数)とは企業のセンチメントを反映し景気転換の先行指標となる統計指標です。指数は0%から100%までのパーセンテージで表され、50%を切ると景気の後退・50%を上回ると景気の拡大が示唆されます。
指標の作成方法としては各社の購買(仕入れ)担当役員にアンケート調査を実施し、受注・生産・価格などの項目に対して、1ヶ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」のそれぞれの回答を集計し季節調整された指数を作成する流れとなります。
主要な経済指標のなかでは第1営業日(非製造業は第3営業日)と最も早く発表される景気指数ということもあり、先行指標としての注目度は高いです。
ISM製造業景気指数
- 製造業300社以上の購買(仕入れ)担当役員にアンケート調査を実施
- 項目:受注・生産・価格などの10項目
- 内容:1ヶ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」のそれぞれの回答を集計し季節調整を加えて、生産・新規受注・在庫・雇用・入荷遅延比率の5つの指数を作成。それら5つの指数をもとにISM製造業景気指数を作成。
ISM非製造業景気指数
- 非製造業375社以上の購買(仕入れ)担当役員にアンケート調査を実施
- 項目:受注・在庫・価格などの10項目
- 内容:1ヶ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」のそれぞれの回答を集計し季節調整を加えて、企業活動・新規受注・雇用・入荷遅延比率の4つの指数を作成。それらの4つの指数をもとにISM非製造業景気指数を作成。
FRBのリバースレポ取引(RRP・RRF)とは
RRP・RRFについて
・Reverse Repurchase Agreement(RRP)
・Reverse Repo Facility(RRF)
FRBによる短期市場を安定させるための金融政策手段のひとつです。
FRBが金融機関から一定期間後(翌日物(Overnight)などがある)に返済することを条件として、米国債を担保に資金の借り入れを行い、それに対しての利息を支払い、一定期間後には反対の売買を行う取引です。この時の支払い金利(リバースレポ金利)はFRBが決定します。
対象の金融機関は預金取扱金融機関に限らず、GSE(米国の政府支援機関)などの金融機関も含まれます。
リバースレポ取引(RRP・RRF)はどのように使われるのか
リバースレポ取引(RRP・RRF)はFRBがFF金利を誘導目標のレンジ内に収めるために使用されることが多いです。具体的にはリバースレポ金利をFF金利の「下限」に一致させて使用します。
こうすることで、金融機関(超過準備預金金利を受け取れない金融機関も利用可)は余剰資金をリバースレポ金利より低い金利水準で市場に放出しようとは思わないため、リバースレポ金利をFF金利の「下限」に一致させることで短期金利の「下限」となる力が働きます。
リバースレポ取引(RRP・RRF)がFF金利の「下限」を調整するシステムである一方で「上限」を調整するシステムには常設レポファシリティー(Standing Repo Facility:SRF)などがあります。