FRBのリバースレポ取引(RRP・RRF)とは
RRP・RRFについて
・Reverse Repurchase Agreement(RRP)
・Reverse Repo Facility(RRF)
FRBによる短期市場を安定させるための金融政策手段のひとつです。
FRBが金融機関から一定期間後(翌日物(Overnight)などがある)に返済することを条件として、米国債を担保に資金の借り入れを行い、それに対しての利息を支払い、一定期間後には反対の売買を行う取引です。この時の支払い金利(リバースレポ金利)はFRBが決定します。
対象の金融機関は預金取扱金融機関に限らず、GSE(米国の政府支援機関)などの金融機関も含まれます。
リバースレポ取引(RRP・RRF)はどのように使われるのか
リバースレポ取引(RRP・RRF)はFRBがFF金利を誘導目標のレンジ内に収めるために使用されることが多いです。具体的にはリバースレポ金利をFF金利の「下限」に一致させて使用します。
こうすることで、金融機関(超過準備預金金利を受け取れない金融機関も利用可)は余剰資金をリバースレポ金利より低い金利水準で市場に放出しようとは思わないため、リバースレポ金利をFF金利の「下限」に一致させることで短期金利の「下限」となる力が働きます。
リバースレポ取引(RRP・RRF)がFF金利の「下限」を調整するシステムである一方で「上限」を調整するシステムには常設レポファシリティー(Standing Repo Facility:SRF)などがあります。